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心因性の疼痛について

  • クゴリハ鍼灸院
  • 9月17日
  • 読了時間: 2分

心因性の疼痛は、身体的な損傷や疾患では十分に説明できない、心理的・社会的要因が大きく関与する痛みのことです。これは、痛みの感覚が「気のせい」であるという意味ではなく、痛みの原因が身体的なものだけでなく、脳や神経系の働き、感情、ストレス、トラウマなどによって増幅されている状態を指します。

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心因性疼痛の主な特徴


  • 原因の特定が困難: 検査をしても明らかな身体的異常が見つからないことが多いです。

  • 心理的要因との関連: ストレス、不安、うつ病などの精神的な状態と密接に関連していることが少なくありません。

  • 痛みの表現の多様性: 痛みの部位が頻繁に変わったり、痛みの感じ方が通常とは異なったりすることがあります。

心因性疼痛は、心と体が密接に結びついていることを示しています。身体的治療だけでなく、心理的アプローチも重要になります。例えば、認知行動療法(CBT)やマインドフルネスなどが、痛みの管理に有効だとされています。


鍼灸が心因性の疼痛に効果があるかどうかは、個々の状態や原因によって異なりますが、有効なアプローチの一つと考えられています。

心因性の疼痛は、脳の扁桃体や前帯状皮質といった、感情や認知、痛みの処理に関わる領域の機能不全が関与しているとされています。鍼灸治療は、これらの脳の領域に働きかけ、神経伝達物質のバランスを調整することで、痛みの感じ方を和らげる可能性があると考えられています。また、鍼灸によるリラックス効果や、不安、ストレスの軽減も、心因性疼痛の緩和に繋がることが期待されます。

 
 
 

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